設置容量が10kw以下かそれ以上かによって、受けることのできる買取制度は異なります。
10kw以下の住宅用の場合は「余剰買取制度」、
工場や店舗に設置するような大型の10kw以上設備の場合は、「全量買取制度」を利用することができます。
売電とは、再生可能エネルギー(太陽光、風力など)源で発電された電気を、国が定める価格で一定期間電力会社が買取る制度です。
今年度の太陽光発電電力買取価格は、以下の4種類の売電価格が設定されています。
1kwh当たりの売電価格は、10kw未満の住宅用の場合、電力制御対応機器未設置で33円/kwh、電力制御対応機器設置済みの場合は、35円/kwhとなっております。
また、工場や店舗の屋根に設置するような大型の10kw以上のものですと、系統連系日により、27年4月1日~6月30日までは29円/kwh、それ以降~28年3月31日までの売電価格は27円/kwhとなっております。
それぞれの違いについて説明します。
まず10kw以上というのは、ある程度の敷地を要するため、通常は企業などに適した産業用と考えるといいでしょう。
店舗の屋上に設置したり、工場の屋根に設置するといった大型の建物の上に設置されます。
この、出力10kw以上の太陽光システムは全量買取制度という売電方法で、太陽光システムで作られた全ての電力を売ることができます。
10kw未満の太陽光システムに比べて買取金額は左程変化なく、買取期間の方は10kw未満の倍ありますから、太陽光システムを設置して20年間は金額が変動することなく安心して売電をすることができます。
但し、この全量買取制度の注意点として、国からの補助金が受取れないことがあげられますので、設置の際は御注意が必要です。
それに対し、家庭での利用はというと、住宅の屋根に取り付けることになるためそこまで大きなシステムの設置はできません。
当社で太陽光発電を施工されるお客様の多くは、5kw~6kwのシステムを採用していますので、上記表の10kw未満に該当し、税込38円/kwhとなります。
この、10kw未満の売電方法は余った電力を買取ってもらえる制度になっており、発電した電力はまず家庭で利用し、そこで使い切れずに余った分を売電するという仕組みになっています。(※)
これを買取制度を余剰電力買取制度と言います。
したがって、日中に節電することによって余剰電力を増やすことができ、結果として多くの売電収入を得られることができるのです。
全量買取制度の産業用と比較すると不利なようにも思える余剰電力買取制度ですが、個人にとって節電を促す効果があること、産業用にはない補助金を受取ることができるなど、十分お得な制度と言えるでしょう。
(※一般住宅でも10kw以上のシステムを設置の場合は、余剰電力買取か全量買取の売電方法が選べます。ただし全量買取制度を選択した場合、国からの補助金は受取れませんのご注意ください。)
3つ目のダブル発電というのは、太陽光発電だけでなくガス発電のエネファームなどと組み合わせた場合の売電価格で、太陽光発電単独の場合と比較するとやや安めの設定となっております。