1. 台風が来る前の「3つの安心チェック’

まずは、ご家庭でできる簡単な備えから。台風の予報が出たら、ぜひこの3つをチェックしてみてください。

• 雨樋（あまどい）の掃除： 落ち葉やゴミが詰まっていると、雨水が溢れて思わぬ場所から雨漏りを引き起こすことがあります。
• 庭やベランダの片付け： 植木鉢や物干し竿など、風で飛ばされそうなものは家の中へ。ご近所への配慮にも繋がります。
• 窓や雨戸の確認： 窓の鍵をしっかり閉め、雨戸があれば活用しましょう。飛来物から家を守る大切な盾になります。

2. もし台風の後に、被害を見つけたら

万が一、台風の後に雨漏りなどの被害を見つけても、決して慌てないでください。順番に、落ち着いて対処していきましょう。

ステップ①：まず、ご自身の安全確保を最優先に
屋根の状態が気になっても、ご自身で登るのは大変危険です。絶対にやめてください。

ステップ②：被害状況を「写真」に残す
スマートフォンで構いません。後々の火災保険の申請などで重要な証拠になりますので、被害箇所を写真に撮っておきましょう。

ステップ③：雨漏りを発見した皆様へ – 私たちがまず知ってほしいこと
ここで、皆様にぜひ知っておいていただきたい、大切なことがあります。
それは『家は、潜水艦ではない』ということです。

家は、普通に上から降ってくる雨を防ぐよう、非常によく設計されています。しかし、台風の時のように、横殴りの暴風雨や、下から吹き上げるような異常な雨は、いわば「想定外」の事態です。普段は決して水が入らないような、ほんのわずかな隙間から雨水が侵入してしまうことがあります。

私たちは、ご相談を受けた際に、雨漏りを2つの種類に分けて考えます。

• A.「数年に一度、特定の暴風雨の時だけ起こる雨漏り’
  これは、先ほどの「想定外」の状況によるもので、必ずしも家の欠陥とは言えない場合があります。
• B.「弱い雨でも、降るたびに起こる雨漏り’
  これは、建物のどこかに明らかな原因があり、早急な対処が必要な状態です。

【プロの視点】
私たちの本当の仕事は、このAとBの違いをプロの目で正確に見極め、「お客様の家にとって、今本当に必要な処置は何か」を正直にお伝えすることです。大規模な工事が不要なケースも、実は少なくありません。

ステップ④：信頼できる地元の専門家へ連絡する
上記の診断ができる、正直な専門家へ相談しましょう。私たち永盛板金は、この「見極め」を最も大切にしています。点検・ご相談は無料ですので、安心してご連絡ください。

3. 【要注意】台風後に急増する、悪質な訪問セールス

台風の後には「すぐに工事が必要だ」と不安を煽り、高額な契約を迫る業者が現れることがあります。「火災保険で無料になる」といった甘い言葉にも注意が必要です。不安な時こそ、焦らず慎重に対応しましょう。

4. 知っておきたい「火災保険」の活用

台風による風や雹（ひょう）の被害は、ご加入中の火災保険で修理できるケースが多くあります。保険の申請には専門的な書類が必要になりますが、私たちはその作成サポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

5. 最後に：地域の皆様へ

家も、人間と同じです。時には予想もしなかった形で不調をきたすことがあります。大切なのは、その原因を正しく診断し、過剰な治療ではなく、その家に合った最適な手当てをしてあげること。

私たちは、99年間、この地でそんな「住まいの主治医」でありたいと願い、仕事に取り組んでまいりました。

どんな些細なご不安でも、私たちに聞かせてください。地域の皆様が安心して暮らせるよう、誠心誠意、お応えいたします。

6. よくある質問（Q&A）：台風と雨漏りの疑問を解決