はじめに

こんにちは。株式会社永盛板金 代表の永盛です。私は群馬県太田市を拠点に、三代目として建築板金業に携わっています。

長年この仕事に向き合ってきて感じるのは、「建築板金」という職種が世間でまだまだ知られていない、という現実です。今回、私自身もAIで業界の歴史や技術、地域性について改めて調べてみました。その中で新たに知ったこと、そして弊社99年の歩みを、事実に基づきご紹介します。

建築板金業とは何をする仕事か？

暮らしを守る金属のプロフェッショナル

建築板金業は、金属板（ガルバリウム鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス、銅板など）を使い、建物の屋根・外壁・雨樋・水切り・笠木などを現場ごとに加工・取り付ける専門職です[1][2][3][4][6][7][8]。

主な仕事内容

• 屋根工事
  金属屋根材を使い、雨や雪、風から家を守る屋根をつくります。特に屋根の谷部や棟、軒先など、雨水の流れをコントロールする“雨仕舞い”は、建物の防水と耐久性の要です[1][3][4][5][6][7][8]。
• 外壁工事
  金属サイディングやパネルを加工・施工し、建物の外壁を美しく、かつ長持ちさせます[1][4][6]。
• 雨樋工事
  金属や塩ビの雨樋を設置し、屋根から流れる雨水を安全に排水。外壁や基礎の劣化を防ぎます[4][6][7][8]。
• 水切り・笠木・飾り金具の製作・取付
  外壁と基礎の境目やベランダ、手すりの上部など、雨水が入りやすい部分に金属板を加工して取り付け、防水・美観・耐久性を高めます[1][4][6][7]。
• 神社仏閣・伝統建築の銅板屋根や飾り金具の施工
  銅板や特殊金属を使い、寺社や歴史的建築物の屋根・装飾も手がけます[4][5][6]。

暮らしの中での役割

• 建物の防水・耐久・美観を守る“最後の砦”です[1][3][4][6][7][8]。
• 雨漏りや結露、外壁の劣化などを防ぎ、住まいの寿命を大きく左右する重要な仕事です[4][6][7][8]。
• 地域の気候や建物ごとに、最適な金属・工法を選び、オーダーメイドで施工します[6][7][8]。

※AIで調べてみて、板金職人は「屋根・外壁・雨樋」だけでなく、神社仏閣の屋根や飾り金具、生活道具の金属加工まで幅広い分野で活躍してきた歴史があることに驚きました[1][4][5][7]。

建築板金業の歴史 ～生活の中から生まれた“縁の下の力持ち”～

建築板金のルーツは、金属加工そのものの歴史にまでさかのぼります。日本では、古くはかんざしや小判などの装飾・実用品の製作から始まり、やがて江戸時代には「ブリキ屋」「錻力屋」と呼ばれる職人が登場しました[1][4][7]。彼らは鍋ややかんの修理、缶造り、銅細工なども手がけ、地域の暮らしを支えていました[4]。

明治時代になると欧米から金属波板の技術が伝わり、屋根や外壁への金属板施工が広がります[3][5]。1875年には札幌のビール工場でイギリス製亜鉛鉄板が使われ、明治後期にはトタンやブリキの屋根が全国に普及しました[3][5]。

戦後の復興期には住宅や工場の屋根・外壁の金属化が進み、建築板金業は一大産業へと発展しました[6]。この時代、板金職人は家を火災や風雨から守る「縁の下の力持ち」として、地域社会に不可欠な存在となっていきます。

※AIで調べて、「ブリキ屋」は生活道具や建築細工も手がける多才な職人だったこと、そして金属屋根の普及が近代建築の発展と深く結びついていることを初めて知りました[4][5][7]。

建築板金の技術 ～職人技と現代技術の融合～

建築板金業は、ガルバリウム鋼板や銅板などの金属板を、屋根・外壁・雨樋・水切り・笠木などに加工・施工する専門職です[1][3][4][6]。屋根の谷部や棟、雨仕舞いなど、建物の防水・耐久性を守る“最後の砦”としての役割を担っています[4][6]。

かつてはすべて手作業で金属を切り、曲げ、叩いて形を作っていましたが、近年はCADによる設計や自社工場での高精度加工、AIやデジタル技術の導入も進み、伝統と革新が融合する分野となっています。

※弊社でもCADやAI技術を積極的に活用し、他社が断るような複雑な現場にも対応しています。職人の技術とデジタルの力を掛け合わせ、“価格を超える価値”を提供できるのが強みです。

地域性 ～気候と文化に根ざした板金技術～

建築板金業は、地域の気候や建築文化に合わせて独自に進化してきました[6]。たとえば豪雪地帯では雪や寒さに強い屋根・外壁工法が発展し、沿岸部や多雨地域では耐食性の高い金属や特殊な施工方法が選ばれています[6]。群馬県も、夏の暑さ・冬の空っ風・台風など厳しい気候にさらされる土地です。だからこそ、地域の気候や建物に最適な板金工事が必要なのです。

※AIで調べて、全国の板金業者が地域ごとに工法や材料を工夫していることを知り、職人の知恵と経験の奥深さを改めて感じました[6]。

私が建築板金業を続ける理由――“人の暮らしを守る”という実感

私がこの建築板金の仕事を続けてきたのは、やっぱり“人の暮らしを守る”という実感があるからです。

子どもの頃、父や母が夜遅くまで工場で金属を加工している姿を、何度も見てきました。台風の夜や大雨の日、現場に駆けつけては黙々と作業をする家族の背中。その姿は、私にとって“職人の誇り”そのものでした。

お客様から「ありがとう」と言われた時の達成感は、今でも忘れられません。建物が無事に仕上がり、家族が安心して暮らす姿を見ると、「この仕事をやっていて本当に良かった」と心から思います。

技術や時代は変わっても、“人のために働く”という職人の誇りは、これからも変わらず大切にしていきたい。AIやデジタル技術が進化しても、現場でしか分からない“手の感覚”“経験の重み”は、決して機械には真似できません。

職人は一生勉強です。新しい技術も、伝統の技も、常に学び続ける姿勢が大切だと感じています。

これからの夢は、この仕事の素晴らしさを次の世代に伝え、地域の安心と笑顔を守り続けること。

不安がないわけではありません。でも、どんな時代になっても“人の暮らしを守る”という原点だけは、変わらず胸に刻んで歩んでいきたいと思います。

弊社・永盛板金の99年 ～事実に基づく歩み～

1926年（大正15年）、創業者・永盛芳太郎が群馬県勢多郡東村花輪（現みどり市）で「ブリキ屋」として屋根施工を始めたのが弊社のルーツです[6]。当時は、蒸気機関車の火の粉による火災から家を守るため、ブリキ缶（一斗缶）を活用した屋根工事を行っていました[6]。

戦後の厳しい時代には兄弟が家業に加わり、家族の絆で技術を磨き、地域の暮らしを支えてきました[6]。昭和45年（1970年）には三男・道二が独立し、群馬県新田郡笠懸村西鹿田（現みどり市）で「永盛板金」を創業[6]。その後も、屋根・外壁・雨樋工事を中心に、伝統の技術と革新の精神で地域に根ざした施工を続けています[6]。

平成17年（2005年）に株式会社化し、平成26年（2014年）には三代目・永盛斉が代表に就任。AIやデジタル技術の導入、太陽光照明システムの新事業、ネット通販の全国展開など、時代に合わせて進化を続けています[6]。

おわりに

私自身も、AIで建築板金業の歴史や地域性、そして仕事内容を調べてみて、改めてこの仕事の「奥深さ」と「社会的意義」を実感しました。これからも、世間にもっと建築板金業の価値を伝え、地域の安心・快適な暮らしに貢献していきたいと思います。

この記事は、代表者自身がAIで調べて知った事実と、永盛板金の歩み・現場の実感をもとに執筆しています。建築板金業の本当の姿を、ぜひ多くの方に知っていただければ幸いです。

参考・出典

• [1] 建築板金とそのルーツ（前編）
• [2] 全板連について
• [3] 建築板金とそのルーツ（後編）
• [4] 板金の歴史 - 横浜市の住宅外装リフォーム 有限会社 プロガード
• [5] 金属屋根の歴史・年表 - 川上板金工業所
• [6] 永盛板金のルーツ - 99年にわたる群馬の建築板金と職人魂の物語
• [7] 建築板金の歴史
• [8] 建築板金の仕事内容