
永沼健太 (Kenta Naganuma)
こんにちは!永盛板金 職人の永沼健太です。このブログでは、お客様の住まいを雨風や夏の暑さから守る僕らの仕事の裏側を、真実のデータとともにお伝えしています。今回は、屋根の遮熱性能について、僕らが実際に検証したテスト結果から明らかになった、驚くべき事実を詳しくお話しします。
1 . 【実証試験】データが語る、屋根の『遮熱』の秘密
2025年7月31日、外気温が39.5℃まで上昇した真夏日、僕らは複数の屋根材のサンプルを並べ、それぞれの温度変化を精密に計測しました。その結果、屋根の遮熱性能は、素材の選び方と組み合わせ方で驚くほど変わることがデータで証明されました。

ハイライト1:熱吸収と断熱の「組み合わせ」が生む、驚異の温度バリア
今回の試験で最も驚くべきデータは、以下の組み合わせで記録されました。
野地板(12mm)+遮熱エコルーフ+イースト通気シート(10mm)+ガルバリウム鋼板(黒)
熱を吸収しやすい黒いガルバリウム鋼板の表面温度が13時の時点で72.6℃にまで上昇したのに対し, 裏面温度は49℃に抑えられていました。その温度差はなんと23.6℃にもなります。このデータは、遮熱材と通気シートを組み合わせることで、熱い表面と屋根の間に、非常に強力な温度バリアを作り出せることを証明しています。

ハイライト2:ペフの「強力な断熱性能」がデータで証明された
もう一つの注目すべき高性能断熱材が「ペフ(4mm)」です。熱を吸収しやすい黒いガルバリウム鋼板とペフを組み合わせた場合でも、その強力な効果がデータで示されました。
表面温度が約69.3℃に達しましたが, 裏面温度は47.5℃に抑えられ、21.8℃もの温度差が確認されました。
このデータは、ペフが屋根の熱を遮断し、裏面温度の上昇を効果的に防ぐ、非常に強力な断熱材であることを証明しています。

ハイライト3:屋根の「色」が遮熱性能を大きく左右する
同じガルバリウム鋼板でも、色によって遮熱性能が大きく変わることがデータで示されました。
熱を吸収しやすい黒の鋼板は、13時の時点で表面温度が67.3°Cに達しましたが, 太陽光を反射しやすいシルバーの鋼板は、同じ条件で表面温度が55.3°Cでした。
その差は12℃にもなります。夏の暑さ対策を重視するなら、屋根材の色選びが非常に重要です。

2. 最高の素材も、最高の腕があってこそ
今回の実証試験は、高性能な建材が持つポテンシャルをデータで明確に示してくれました。しかし、このデータを活かすのは、僕たち職人の役割です。
どの素材を使い、どう組み合わせれば、その建物の立地や気候に合った最高の性能を発揮できるのか。これは、机上の知識だけでは分からない、現場を知り尽くしたプロの知識と経験があって初めて実現できることです。僕たちは、お客様の快適な生活を、データと確かな技術で創り出しています。
もし、お住まいの屋根の暑さにお悩みでしたら、いつでも永盛板金にご相談ください。データに基づいた、最適な屋根材をご提案します。
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遮熱性能実証試験 Q&A
- Q1:今回の試験で、最も遮熱効果が高かった組み合わせは何ですか?
- A1: 遮熱エコルーフと通気シート、そしてガルバリウム鋼板(黒)を組み合わせた屋根材です。表面温度が72.6℃まで上昇したにもかかわらず、裏面温度を49℃に抑え、23.6℃という驚異的な温度差を生み出しました。
- Q2:断熱材「ペフ」は、どのような効果がありましたか?
- A2: ペフは非常に強力な断熱効果を発揮しました。熱を吸収しやすい黒い鋼板の下にペフがある場合、表面温度約69.3℃に対し、裏面温度は47.5℃に抑えられ、21.8℃もの大きな温度差が確認されました。
- Q3:屋根の色は、遮熱性能に影響しますか?
- A3: はい、大きく影響します。熱を吸収しやすい黒い鋼板と、太陽光を反射しやすいシルバーの鋼板では、表面温度に12℃もの差が出ました。夏の暑さ対策には、明るい色の屋根材を選ぶことが効果的です。
- Q4:なぜ、専門の職人に相談することが重要なのでしょうか?
- A4: 遮熱効果の高い素材は、ただ使えば良いというものではありません。今回のようなデータに基づき、建物の立地や気候に合わせた最適な素材を選び、確かな技術で施工するためには、現場を知り尽くしたプロの知識と経験が不可欠だからです。
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