【三代目の視座】ガルバリウム鋼板の色は、見本だけでは決められない理由
永盛 斉(Hitoshi Nagamori)
株式会社永盛板金 三代目代表
家の外壁や屋根を、ガルバリウム鋼板にする。── そう決めた方が、次に必ず迷うのが、色です。
私は、群馬で、1926年から続く建築板金をやっています。ガルバリウム鋼板を、数えきれない現場で、貼ってきました。その経験から、今日は「色」の話をします。
そもそも、ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板は、鋼板の表面を、アルミと亜鉛などのめっきで覆った建材です。軽くて、錆びに強く、長く保つ。屋根にも、外壁にも、広く使われています。
私たち板金屋にとっては、いちばん手になじんだ素材の一つです。
色は、「見た目」と「性能」の、両方を決める
色は、家の印象を決めます。それは、皆さんご存じの通りです。
でも、それだけではありません。色は、性能にも効きます。
濃い色は、熱を持ちやすい。淡い色は、日差しを返しやすい。屋根の色は、夏の暑さに、静かに関わってきます。── 色選びは、デザインであると同時に、住み心地を改善するリフォームの選択でもあるのです。
見本帳だけでは、分からないこと
ここが、いちばん伝えたいところです。
手のひらにのる小さな色見本と、家一面に貼ったその色は、印象が、変わります。これを「面積効果」と言います。
さらに、光の当たり方、時間帯、隣の家との並び。── 同じ色でも、環境で、見え方がまるで違う。この違いが、高級感ある仕上がりにも影響します。
これは、理屈ではなく、現場で、何度も、目にしてきたことです。「見本では良かったのに」という後悔を、生まないために、実物の大きさで、確かめてほしいのです。
だから、色見本を、きちんと用意しています
永盛板金では、ガルバリウム鋼板の各メーカーの色見本(ニスクカラー、JFE 極み など)を、見比べられるように、まとめています。
色で迷われている方は、まずこちらを、ご覧ください。
群馬の気候と、色
群馬には、空っ風があり、強い日差しがあり、雪があります。
色の褪せ方も、熱の持ち方も、おだやかな土地とは、少し違ってきます。群馬で長く付き合う色を選ぶなら、ここも、頭の隅に置いてほしいところです。
よくあるご質問
Q1. ガルバリウム鋼板で人気の色は何色ですか?
近年はグレー系、ブラック、ブラウンといった落ち着いた色が人気ですが、最も重要なのは周囲の環境との調和です。お隣の家や街並みに自然に馴染む色を選ぶことで、長く愛せる外観になります。
Q2. 汚れが目立ちにくい色はありますか?
一般的に、中間色であるグレー、ベージュ、アイボリーなどが砂埃や雨染みといった汚れが目立ちにくいとされています。逆に、真っ白や真っ黒は汚れが目立ちやすい傾向があるため、メンテナンス性も考慮して選ぶことをお勧めします。
Q3. ツヤありとツヤ消し、どちらが良いですか?
ツヤありは光沢がありモダンな印象を与え、表面が滑らかなため汚れが付着しにくい利点があります。一方、ツヤ消しはマットで落ち着いた高級感を演出し、周囲の景観に溶け込みやすいです。お住まいのデザインや理想の雰囲気に合わせてお選びいただけます。
Q4. 色見本だけでなく、他に確認する方法はありますか?
はい、ございます。当社の豊富な施工事例をご覧いただくのが一番です。また、可能であればA4サイズ以上の大きなサンプル板を取り寄せ、実際に外壁に当てて、朝・昼・夕方と時間帯を変えて見え方を確認することをおすすめします。
ガルバリウム鋼板の外壁・屋根に関する記事
本記事のテーマであるガルバリウム鋼板の色選びについて、関連する記事をご紹介します。
まとめ:後悔のない色選びは、現場での確認から
外壁や屋根の色は、これから10年、20年、毎日、目にするものです。
見本の小ささで、決めてしまわないでほしい。── 現場で、実物で、いっしょに選びましょう。それが、後悔のない色選びの、いちばんの近道です。
株式会社 永盛板金
三代目代表 永盛 斉
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