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施工事例】立平屋根の美しさを崩さない。外側から見えない「自社加工の換気棟」で魅せる職人技

【施工事例】立平屋根の美しさを崩さない。外側から見えない「自社加工の換気棟」で魅せる職人技

永沼健太 一級技能士

永沼 健太(Kenta Naganuma)

一級建築板金技能士

こんにちは!永盛板金 職人の永沼健太です。

近年、すっきりとしたミニマルな外観に仕上がることから人気の高い金属屋根「立平(たてひら)葺き」。遮るもののない美しい縦のラインを引き立てるためには、細部の雨仕舞いや役物(パーツ)の収まりがとても重要になります。

今回は、お家全体の通気・換気を担う「換気棟(かんきむね)」の施工事例をご紹介します。一般的な既製品とは異なり、機能性を保ちながら外側から換気部材が全く見えないように工夫を凝らした、自社加工品によるこだわり施工をご覧ください。

1. なぜ金属屋根に「換気棟」が必要なのか?

夏場、屋根裏に強烈な熱気がこもると、2階の室内温度が上昇するだけでなく、冬場には室内との温度差で結露が発生し、大切な木材を腐らせてしまう原因になります。それを解決するのが、屋根の最頂部から効率よく熱気と水分を逃がす「換気棟」です。

お家の寿命を延ばすために欠かせない設備ですが、一般的なメーカー既製品の換気棟は、どうしても厚みや凹凸があり、「後から屋根の上に乗せました」という存在感が出てしまうのが弱点でした。

2. 他社とは違う!外側から見えない自社加工の換気システム

せっかくスマートな立平屋根を選ばれたのであれば、シルエットも究極にシンプルに仕上げたい。そう考えた私たちは、自社の作業場でガルバリウム鋼板を特殊加工し、オリジナルの換気棟システムを製作・設置しています。

自社加工の換気棟の内部構造・施工途中

換気棟の施工途中の様子。開口部を雨から守る特殊部材を配置し、上から被せる板金とのクリアランスをミリ単位で調整しながら施工していきます。

この自社加工の仕組みは、雨水の侵入(雨仕舞い)を完全にシャットアウトする構造を内部に組み込みつつ、空気の通り道だけを横へ逃がす設計になっています。そのため、他社製品のように外側に大きな「換気ガラリ(通気口の出っ張り)」を露出させる必要がありません。

3. 性能とシンプルモダンな佇まいを完璧に両立させる

最後に、上から棟包み(金属のカバー板)を被せて仕上げると、驚くほどすっきりとした仕上がりになります。

完成後のスタイリッシュな立平屋根全体の佇まい

完成後のスタイリッシュな屋根全体の様子。遠くから見上げても、どこに換気棟があるのか全く分からないほどフラットで、立平の直線美が見事に活きています。

「余計な部材を外に見せない」というこだわりは、単に見た目の美しさだけではなく、台風などの暴風雨の際に風圧を受ける面積を最小限に抑えるという防災上のメリットにも繋がっています。地味な工夫ですが、こうした細部を美しく整える佇まいこそが、お家のシルエットを最高に引き立てます。

よくあるご質問

Q1. 自社加工の換気棟は、既製品と比べて雨漏りのリスクは高くなりませんか?

A. むしろ逆です!私たちは1926年から雨仕舞いの技術を磨き続けており、自社で屋根の形状や勾配に合わせてミリ単位でガルバリウム鋼板を折り曲げて成形しています。接合部の隙間を無くし、雨水が重力に従って自然と外へ排水される構造を徹底しているため、高い防水性を誇ります。

Q2. すでに新築やリフォームで完成している屋根に、後から換気棟だけ付けることはできますか?

A. はい、可能です。既存の棟板金を取り外し、屋根材の最頂部に通気用の開口(穴)を開けてから、当社のオリジナル換気システムを施工することができます。「夏場に2階が暑すぎてたまらない」という方は、屋根の葺き替えをしなくても劇的に環境が改善されるため非常におすすめです。

Q3. 立平葺き以外の屋根(横葺きや瓦など)でも、すっきりした換気棟は作れますか?

A. 工法や選ぶ屋根材の形状によって最適な収まりは異なりますが、板金で施工する屋根(横葺きなど)であれば、同様に極力目立たないスマートな仕上がりを目指した自社加工が可能です。それぞれの建物のシルエットを一番美しく保てる工法をご提案いたします。

Q4. 自社加工の換気棟は、既製品と比べて費用や工期はどう違いますか?

A. 既製品の換気棟と比べると、現場で寸法を測ってから自社作業場で加工するため、工期は数日多くいただきます。費用も加工費の分だけ既製品より少し上がります。ただし、家のシルエット全体に長く影響する部分なので、新築・葺き替え・カバー工法のタイミングで採用される方が多いです。ご予算とご希望の佇まいに合わせて、既製品と自社加工どちらも選べるようご提案します。

職人のこだわりと屋根リフォームをもっと知る記事

屋根の美しさと機能性を引き出すためには、建材選びだけでなく、施工する職人の細部へのこだわりが欠かせません。永盛板金の三人の職人それぞれが語る関連記事もあわせてご覧ください。

まとめ:見えない場所にこそ一級技能士の誇りを込めて

既製品を取り付けるだけの工事は手軽ですが、それではお施主様がこだわって建てられた、あるいはリフォームされたお家の美しいシルエットを100%活かしきることはできません。見えない内部の構造を自社で設計し、外側からはノイズのない洗練された仕上がりを提供する。これこそが建築板金職人の本当の手仕事だと確信しています。

群馬県太田市・桐生市・伊勢崎市・みどり市周辺で、「立平葺きですっきりした現代風の屋根にしたい」「デザインも換気性能も妥協したくない」という方は、ぜひ一度永盛板金にご相談ください。1926年から受け継いできた伝統の技で、お家の資産価値を高める最高の一手を創り上げます。

永沼健太 一級技能士

株式株式会社永盛板金
一級建築板金技能士 永沼 健太

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