【職人の本音】既製品には真似できない。自社工場で板金を一から創り出す「加工の強み」
永沼 健太(Kenta Naganuma)
一級建築板金技能士
加工工程:すべての始まりは、この1枚の大きな平らな鋼板(平板)です。ここから現場に合わせた部材を切り出します。
こんにちは!永盛板金 職人の永沼健太です。
屋根や外壁の工事を業者に依頼するとき、その会社が「自社で板金を加工できる工場を持っているかどうか」を気にしたことはありますか? 実は、これこそが住まいの防水性能や仕上がりの美しさ、そして工事コストにまで直結する最大の分かれ道になります。
今回は、当社の自社工場で行っている、オーダーメイドの「板金役物(やくもの)」の加工風景をお見せしながら、私たちが一貫して自社加工にこだわる理由とその圧倒的な強みについてお話しします。
1. 現場の「1ミリのズレ」を見逃さない、完全オーダーメイドの寸法
お家というのは、どれだけ設計図通りに建てられていても、現場ごとに数ミリ単位の個体差(歪みや角度の違い)が必ずあります。既製品の雨仕舞い部材を無理やりハメ込もうとすると、どうしても隙間が空き、それをコーキング(シール材)を厚く盛ることで誤魔化しがちです。これが数年後の雨漏りの原因になります。
永盛板金では、現場で私たちが直接測った寸法を基に、工場で必要な幅に正確にスリット(切断)し、等分に切り分けた部材を用意します。現場の状況に完全に同期した専用の部材をその都度作れることこそが、水漏れを永久に寄せ付けない「本物の雨仕舞い」を可能にするのです。
寸分の狂いなく、シャープに鋼板を裁断していきます。
等幅に切り分けられたガルバリウム。これから命(曲げ加工)を吹き込みます。
2. 大型折り曲げ機を操る、一級技能士の「ミリ単位の調整」
切り分けた板金を、今度は大型の折り曲げ機(ベンダー)にセットし、角度をつけて折り曲げていきます。雨水を防ぐためには、単に直角に曲げるだけでなく、水が裏に回らないように端部を細かく折り返す「ハゼ折り」や「水返し」といった複雑な形状を作る必要があります。
ガルバリウム鋼板は、気温や季節、ロールのロットによってほんのわずかに硬さ(跳ね返り)が変わります。そこをレバーの手応えと目視でミリ単位の角度を微調整しながら、ピシッと美しい直線を出す。この工場の機械と対話する時間が、現場での美しい「納まり」を決定づけます。
機械の刃を当て、現場で必要な絶妙な角度へプレスしていきます。
1つの部材に対して何度もアプローチし、複雑な形状を作ります。
3. 「スピード」と「コスト」も自社加工だからこそ還元できる
自社工場があるもう一つの大きな強みは、「外注の手間とコストをにカットできる」点です。加工を別の専門業者に委託している場合、部材が現場に届くまでに数日から1週間以上のタイムラグが発生し、その間現場の手が止まってしまいます。当然、中間マージンも発生し工事費用に上乗せされてしまいます。
永盛板金なら、現場で「あっ、ここの形状はもう少し特殊な工夫が必要だな」と気づいたその日のうちに、工場へ戻ってその場で最適なオーダーメイド役物を加工して翌日には現場に取り付けることができます。この圧倒的なレスポンスの早さと、無駄なコストを省いた適正価格でのご提案こそが、お客様に選ばれ続けている理由です。
よくあるご質問
Q1. 既製品のパーツと自社加工のパーツ、耐久性に違いはありますか?
素材自体が同じガルバリウム鋼板であればベースの耐久性は同等ですが、「お家へのフィット感」が違います。既製品は隙間をコーキング(寿命約10年)で埋めるため、そこから先に痛みます。自社加工のパーツは隙間なく金属同士が噛み合うため、コーキングに頼らない分、トータルの雨漏り耐久性は圧倒的に長くなります。
Q2. 特殊な形状の古い屋根や海外製のサッシ周りでも、パーツを作ってもらえますか?
はい、それこそが私たちの得意分野です。ハウスメーカー独自の規格や、現在は廃盤になってしまった古い建物のパーツであっても、現場で一から型紙を取ることで、どんな形状にでもぴったり合う板金役物をオーダーメイドで製作いたします。
Q3. 自社加工の板金役物だけを製作してもらうことは可能ですか?
はい、承っております。永盛板金は群馬県太田市の自社工場で、屋根・外壁工事と併せた役物製作はもちろん、部材単体のオーダーメイド加工もお引き受けしています。ご希望の寸法や形状の資料をお持ちいただければ、最適な加工方法をご提案します。
Q4. 板金の色や素材は自由に選べますか?
はい、ガルバリウム鋼板を中心に、豊富なカラーバリエーションからお住まいの外観に調和する色をお選びいただけます。用途に応じてステンレスや銅板などの素材でも製作可能です。屋根や外壁との色の取り合わせについても、現場を見ながらご相談させていただきます。
金属を自在に操る、板金職人のものづくり
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まとめ:平らな板から、住まいを守るカタチを
ただの平らな金属の板が、職人の手と機械を通ることで、お家を激しい雨風から守る「世界に一つだけの盾」に生まれ変わる。現場を測り、自社で作り、自社の手で取り付ける。このすべての工程に責任を持つ一貫体制こそが、大正から続く私たちのプライドであり、お客様へお約束する確かな安心の正体です。これからもこの工場から、一軒一軒の幸せを守るための最高の一手を創り続けていきます。
株式会社 永盛板金
一級建築板金技能士 永沼 健太
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公開日: 2026-07-06 | https://www.nagaban.jp/

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