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雨漏り、棟板金の浮き、外壁のひび、雨樋のあふれ。住まいの不具合は、たいてい「症状」として先に見えます。大事なのは、その症状の本当の原因を見きわめること。原因を取り違えると、直したつもりでも再発します。群馬・太田の永盛板金(創業1926年・四代続く建築板金)が、屋根・外壁・雨樋の代表的な症状を、板金屋の視点で「原因」と「部分修理か全交換か」まで、正直にお話しします。
このページでお伝えすること
屋根・外壁・雨樋、それぞれの症状 → 原因 → 板金屋の見方 → 部分修理でいけるか/全交換になるか。あわせて、費用の考え方(幅と条件)、火災保険と調査報告書のこと、そしてご自身でできることの限界まで。
屋根の不具合は、面のど真ん中よりも、面と面・屋根と壁がぶつかる「取り合い(納まり)」から始まることが多い。板金屋は、そこを先に疑います。
天井のシミの真上に穴があるとは限りません。多くは、谷(たに)・壁際・下屋(げや)と壁の取り合い・天窓まわり・貫通部から水が入り、屋根裏を伝って離れた場所に出ます。だから「雨漏り=屋根の葺き替え」とすぐには決められない。まず入口を突き止め、板金の納めで水の道を切るのが先です。部分修理か全交換かは、下地(野地板)の傷み具合を見てから判断します。
屋根のてっぺんを覆う棟板金が浮く・飛ぶのは、多くが下地の問題です。昔ながらの木の下地(貫板)は、年月で痩せて釘が緩む。症状が浮き・釘抜けだけで下地が生きていれば、貫板の交換と留め直しの部分修理で収まります。永盛板金は、痩せない金属下地に替えて、赤城おろしのような強風でも飛ばない棟に納めます。
瓦屋根の棟まわりの漆喰が剥がれると、そこから雨が入り、内部の土や下地を傷めます。早い段階なら漆喰の詰め直し(部分修理)で済みますが、放置して棟の内部(土台)まで崩れていれば、棟の積み直しへと範囲が広がります。「小さいうちに」がいちばん効く症状です。
スレートは軽く扱いやすい反面、ひび割れや、表面の塗膜の劣化・色褪せが進みやすい素材です。数枚の割れで下地が健全なら差し替え(部分修理)。ただし全体に反り・割れが広がっている、あるいは古いスレートで同じ製品がもう手に入らない(廃番)場合は、部分では追いつかず、カバー工法や葺き替えでの全体更新を検討します。※古いスレートは石綿を含むことがあり、割る・撤去する工事では、法令(石綿障害予防規則・大気汚染防止法)に沿った事前調査・処理が前提になります。
外壁も、雨仕舞いの急所は窓まわり・入隅出隅・軒との取り合い。表面のひびだけでなく、水の入口になりやすい継ぎ目を先に見ます。
サイディングの目地やサッシまわりを埋めるコーキングは、紫外線と伸縮で少しずつ痩せ、やがて切れます。ここが切れると、そこが雨の入口になる。症状がコーキングだけなら打ち替え(部分修理)で対応できます。外壁材そのものはまだ使えることが多く、まずは目地とサッシまわりの打ち直しが基本の一手です。
モルタル外壁などのクラックは、髪の毛のような細いもの(ヘアークラック)と、指が入るような大きなもので意味が違います。細いものは表面の補修で収まることが多い一方、幅の大きいクラックは下地や構造の動きが背景にあることがあり、埋めるだけでは再発します。原因(下地・構造)まで見て、部分補修でいけるか、外壁全体の更新(張り替え・カバー)を考えるかを判断します。
外壁の雨漏りは、大半が開口部・取り合いから。水切りや見切りの板金が傷んでいると、シーリングを打ち直しても水が回り込みます。永盛板金は、見切り・水切りの役物を本体と一体で自社加工(1cm単位)し、水の道を切って留めを隠す。症状が表面のシーリングにとどまるのか、役物や下地まで及んでいるのかで、部分修理か全体更新かが分かれます。
雨樋は既製品を組んで使う工種です。だからこそ、差が出るのは選び方(金属・寸法)と付け方(受け金具のピッチ・取付位置・勾配・雪止め)。症状の裏には、たいていこの「付け方」が関わっています。
落ち葉や砂・土が溜まって水があふれる。軒樋の形(半丸・角)に関わらず、最後に詰まりやすいのは集水器と竪樋の入口です。要は、集水器の点検・清掃のしやすさと、落ち葉よけの有無。詰まりだけなら清掃で回復します。くり返すなら、集水器まわりの見直しや増設を考えます。
塩ビの雨樋は、紫外線で少しずつ硬くなり、雹(ひょう)や落雪で割れ・欠けが出やすくなります。金属(ガルバリウム・ステンレスなど)は砕けにくく、当たっても凹み・変形にとどまりやすい。凹みは板金で整えられます。群馬は3年続けて雹の降った土地。割れが数か所・狭い範囲なら部分交換、多数・広範囲なら全交換の検討に入ります。
水があふれる・溜まる・逆に流れる。これは受け金具のゆるみや、勾配(水の傾き)の狂いが原因のことが多い。軒樋の勾配は一般に10mで3〜5cm(概ね1/200〜1/330)を目安とし、緩すぎれば土砂が滞留して詰まり、急すぎれば集水器であふれます。金具側の調整・付け直しで済む(部分修理)ことも多く、樋そのものの交換まで要らない場合があります。群馬は赤城おろしの強風・積雪の土地。永盛板金は受け金具のピッチを気候に合わせて詰めます(一般的な目安として、降雪地では金具間隔を狭める考え方があります)。
集水器のゴミ詰まり、継手(つなぎ目)からの漏れ、金具のサビ・ゆるみ。いずれも早ければ部分の交換・接着し直しで対応できます。継手を接着し直した場合は、硬化までしばらく(一般に半日〜1日程度)水を流さない配慮が要ります。破風・鼻隠しが腐っていれば、下地の補修(板金+大工の目線)まで含めて見ます。
「まだ直せる」を安売りもしないし、「全部替えましょう」も言いません。判断の物差しは、次の三つです。
この三つを、今の状態を見せていただいたうえで、根拠をもってご説明します。「なぜ部分でいいのか」「なぜ全交換なのか」を、隠さずお話しするのが板金屋の仕事です。
修理の費用は、症状・範囲・下地・素材・そして足場の有無で大きく変わります。ここでは一般的な目安の幅をお伝えします(実額は、今の状態を見てのご提案になります)。
*金額はいずれも一般的な目安の幅であり、出典や条件で差があります。屋根・外壁の修理費は症状と範囲の幅が大きいため、現地を見てのご提示とさせていただきます。数字は断定ではなく、判断の入口としてお考えください。
風災・雹災・雪災といった自然災害による被害は、火災保険の対象になり得ます。一方で、経年劣化は対象外です(日本損害保険協会も明記しています)。対象になるかどうかは、被害が自然災害によるものか、ご契約の免責条件を満たすか、で決まります。
永盛板金は、屋根・外壁・雨樋のいずれについても、保険申請のための「調査報告書」を作成しています。被害が自然災害によるものだと客観的に分かるよう、①自然災害由来の根拠、②複数の角度からの詳細な損傷写真、③技術的に妥当な復旧案、を記録した報告書です。
申請はお客様ご自身で行っていただく形式で、代行申請は行いません(無資格者が報酬を得て申請手続きを代行することは、法令上できません)。また、「着手金ゼロ・自己負担なく直せる」とうたう申請代行業者については、国民生活センターも注意を呼びかけています。まずは、ご契約の保険会社・代理店へご相談ください。永盛板金は、その判断材料となる事実の記録で、お客様ご自身の申請を後押しします。
▶ 調査報告書について、くわしくは四代目のブログ 「適正な保険審査を受けるために。プロが作成する『調査報告書』の重要性」 をご覧ください。
応急の範囲であれば、ご自身でできることもあります。ただし、無理は禁物です。
まずは、今の状態を見せていただくところから。
症状の原因を突き止め、部分修理でいけるのか、全交換になるのかを、根拠をもってご説明します。屋根・外壁・雨樋を一社で通して見られるのが、建築板金の専業である永盛板金の強みです。
症状の「範囲」「下地の状態」「部材が今も手に入るか(廃番かどうか)」の三つで判断します。狭い範囲・下地が健全・同じ部材が入手できるなら部分修理、全体に広がっている・下地まで傷んでいる・部材が廃番なら全交換の検討に入ります。今の状態を見せていただいたうえで、理由とあわせてご説明します。
風災・雹災・雪災など自然災害による被害で、経年劣化ではなく、ご契約の免責条件を満たせば、対象になり得ます。永盛板金は屋根・外壁・雨樋のいずれについても、被害が自然災害によるものだと分かる「調査報告書」(損傷写真・技術的な復旧案)を作成します。申請はお客様ご自身に行っていただく形式で、代行申請は行いません。まずはご契約の保険会社へご相談ください。
軒樋の形(半丸・角)に関わらず、最後に詰まりやすいのは集水器と竪樋の入口です。まずは集水器の点検・清掃のしやすさと、落ち葉よけの見直しが要点になります。くり返すようであれば、集水器まわりの見直しや、屋根面積と雨量に合わせた寸法・本数の再検討をご提案します。
必ずしもそうとは限りません。雨漏りの多くは、屋根の面ではなく、谷・壁際・天窓まわりなどの取り合いから入ります。まず入口を突き止め、板金の納めで水の道を切るのが先です。下地(野地板)の傷み具合を見たうえで、部分修理でいけるか、カバー工法・葺き替えを考えるかを判断します。
症状・範囲・下地・素材、そして足場の有無で大きく変わります。とくに2階以上は足場(一般に一式15〜20万円ほど)が総額を最も左右します。雨樋の全交換は、30坪程度・足場込みでおおむね30〜60万円ほどが一つの目安とされます。いずれも一般的な幅で、実額は今の状態を見てのご提案になります。
監修・施工
株式会社永盛板金 三代目代表 永盛 斉(一級建築板金技能士・二級建築施工管理技士・職業訓練指導員)
初代・芳太郎が1926年(大正15年)に創業。二代目 道二、三代目 斉、四代目候補 睦宜、そして一級建築板金技能士の職人・永沼健太――群馬・太田で四代続く建築板金の専業です。屋根・外壁・雨樋を一社で通して見て、実測し、板金屋の目でお話ししています。
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症状の原因を見きわめ、部分修理か全交換かを、根拠をもってご提案します。
1926年から続く知見と、職人の手仕事で、お住まいをお守りします。
TEL 0277-78-5683
私たちは、1926年から続く技術を次世代の職人へ繋ぐため、皆様からの率直なご意見を大切にしています。
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