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【施工事例】古くなった板金屋根を部分改修。波板屋根の重ね張りでコストを抑えて長持ちさせる職人技

【施工事例】古くなった板金屋根を部分改修。波板屋根の重ね張りでコストを抑えて長持ちさせる職人技

永沼健太 一級技能士

永沼 健太(Kenta Naganuma)

一級建築板金技能士

改修前の板金屋根の遠景

改修前の板金屋根。経年により全体的に塗装のはがれやサビといった傷みが進行していました。

こんにちは!永盛板金 職人の永沼健太です。

「屋根のサビや雨漏りが気になるけれど、全面改修するとなると予算が……」とお悩みの方は非常に多くいらっしゃいます。家を長持ちさせるためにはメンテナンスが不可欠ですが、私たちはただすべての建材を新しく剥がしてやり直す提案ばかりが正解だとは考えていません。

今回は、経年劣化が進んだ既存の古い金属屋根の上から、サビに強く耐久性の高い新たな板金の波板屋根を部分的に施工した事例をご紹介します。コストを抑えながらも、確実に雨から家を守る職人のアプローチをご覧ください。

1. 経年劣化によるサビと塗膜の剥がれ。屋根の悲鳴を見逃さない

今回お任せいただいたお宅の屋根は、長年家族を守り続けてきた風格ある赤い金属屋根でした。しかし近くで見分けると、表面の保護塗膜が大きく剥がれ落ち、全体に赤サビが広がっている状態にありました。

サビと塗膜剥がれが進んだ屋根の近景

近くで見ると、旧屋根材の表面劣化が進んでいるのが分かります。このまま放置すると、いずれ金属に穴が開き、深刻な雨漏りを引き起こす原因になります。

金属屋根のサビは、一度発生すると雨や湿気を含んで徐々に根深く広がっていきます。特に、水気が溜まりやすい軒先や接合部は傷みが早いため、表面のサビが完全に鉄板を突き破って穴をあけてしまう前の「手当て」が非常に重要になってきます。

2. 部分的なカバー工法。新たな板金の波板屋根を重ねる選択

施主様のご要望やご予算、そして建物の今後の維持計画を踏まえ、今回は一番劣化が激しく雨漏りリスクの高かった屋根の一面へ、部分的に新たな板金を施工する「部分カバー工法」を採用しました。

既存の古い屋根を剥がさないため、廃材が出るのを最小限に抑えられ、処分費用も大幅にカットできます。新しく重ねる屋根材には、耐久性に優れた美しい色合いの板金波板を選定しました。

新しく施工された板金の波板屋根

新しく施工された板金の波板屋根。等間隔に美しく固定されたビスと、淀みのない波の佇まいが防水性能を高めます。

3. 異素材との美しい接合を叶える職人の「雨仕舞い」

全面を丸ごと覆う工事に比べて、こうした「部分的な施工」には、より高度な職人の技術が求められます。なぜなら、新しく施工した波板と、既存の古い平滑な板金屋根との「境目(接合部)」ができるからです。

この絶妙な境界部分から雨水が吹き込んだり、内部で水が滞ったりしないよう、特別な雨仕舞い(あまじまい)の板金役物を加工して取り付け、コーキング等で隙間を完璧にシャットアウトします。見栄えの美しさはもちろんのこと、屋根全体の水流を計算し尽くして初めて、部分改修は意味を成すのです。

施工完了後の遠景

施工完了後の遠景。新しく生まれ変わった面が、屋根全体の品格と耐久性を大きく引き上げています。

よくあるご質問

Q1. 屋根を全面ではなく、一部だけ修理することは本当に可能ですか?

A. はい、十分に可能です。劣化が特定の面に集中している場合や、下地がまだしっかりしている場合は、今回のように傷んだ一面だけを部分的にカバー工法で修繕することで、費用を最小限に抑えながら寿命を延ばすことができます。

Q2. 新しい波板を重ねることで、屋根が重くなって家に負担はかかりませんか?

A. 建築板金(金属屋根材)は、瓦などの他の屋根材に比べて非常に軽量なのが特徴です。そのため、既存の屋根の上から重ね張りを行っても、建物全体の耐震性や構造に与える影響はほとんどありませんのでご安心ください。

Q3. 我が家の板金屋根も部分的な改修で済むかどうか、見てもらえますか?

A. 喜んでお伺いします!下地(野地板など)まで雨水が染みて腐ってしまっている場合は全体的な修繕が必要になるケースもありますが、表面の金属の劣化に留まっている段階であれば部分的な改修が選べます。まずは地上からの目視や丁寧な診断で、お住まいに最も負担のない計画をご提案いたします。

Q4. 部分改修と全面葺き替え、どちらが結果的に安く済みますか?

A. お住まいの劣化具合によって変わります。今回のように劣化が一面に集中している段階であれば、部分改修の方が初期費用は大幅に安くなります。一方、屋根全体が同じ年数だけ経過していて他の面も近いうちに傷みが出そうな場合は、足場代を一度で済ませる全面葺き替えが結果的に得になることもあります。私たちは現地調査の段階で「いつ・どの面が・どれくらい傷むか」の見立てもお伝えし、ライフプランに合わせた最適解を一緒に考えます。

屋根改修の選択肢、もっと深く知るための三つの視点

部分カバー工法は、屋根の状態と予算を見極めた上で選ぶ「合理的な選択肢の一つ」です。屋根の改修方法は他にも複数あり、それぞれに最適なタイミングと判断軸があります。永盛板金の三人の職人それぞれの視点から、関連する記事をご紹介します。

まとめ:住まいの状態に合わせた「最適解」を求めて

家全体の大きなリフォームも素晴らしいものですが、限られたご予算の中で「今、どこをどう直せば一番効果的か」を見極め、ピンポイントに高い精度の仕事を施すことこそ、地域に根ざす職人の誠実さであると私は思っています。

群馬県太田市・桐生市・伊勢崎市・みどり市周辺で、トタン屋根や板金屋根のサビ、色あせ、部分的な雨漏りでお悩みの方は、ぜひ一度永盛板金にご相談ください。1926年から守り続けてきた板金の知恵と確かな手仕事で、あなたの暮らしの「安心」をカタチにします。

永沼健太 一級技能士

株式株式会社永盛板金
一級建築板金技能士 永沼 健太

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