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梅雨前にやっておきたい、屋根の「地上セルフチェック」5項目



【四代目の視点】梅雨前にやっておきたい、屋根の「地上セルフチェック」5項目 ── 屋根に登らず、家を守る習慣

永盛板金 施工写真

永盛板金 施工写真

永盛 睦宜(Yoshiki Nagamori)

株式会社永盛板金 四代目候補 / Yahoo!ショッピング店「SHEET METAL NAGAMORI」担当

こんにちは。
株式会社永盛板金の四代目候補、永盛 睦宜です。
群馬の春は、あっという間に過ぎていきます。桜が散り、新緑が目に眩しくなったかと思うと、すぐに梅雨、そしてゲリラ豪雨や台風の季節がやってきます。
私たち板金業者の元には、毎年6月以降になると「天井にシミが出てきた」「雨の日に変な音がする」といったご相談が一気に増えます。しかし、その「兆候」の多くは、実はもっと前から家の外側に出ていたことがほとんどなんです。
今日は、梅雨を迎える前のこの時期にこそやっておいていただきたい、「地上から見るだけ」でできる屋根まわりのセルフチェック5項目をご紹介します。

【最初に大切なお願い】決して屋根には登らないでください

屋根からの転落事故は、毎年多くの方が亡くなられている本当に危険なものです。プロでも安全帯を装着し、複数人で作業します。今日ご紹介するチェックは、すべて「地面に立ったまま」できる内容です。気になる箇所があったら、無理せず私たち専門業者にご相談ください。

チェック1: 雨樋(あまどい)に、枯葉や土が溜まっていないか

最初のチェックは、家の外周をぐるっと歩きながら、軒先(のきさき)に走っている雨樋を見上げることから始めます。
冬の間に枯葉や枝、土埃などが溜まり、雨樋が詰まっているお家は本当に多いです。詰まったまま梅雨に突入すると、屋根から流れてきた雨水が雨樋からあふれ出し、本来流れるはずのない場所——たとえば外壁を直接伝ったり、軒天(のきてん)に染み込んだり——を流れることになります。これが、雨漏りや外壁劣化の隠れた原因になります。雨樋の役割と劣化サインについては、雨樋の役割と劣化サインもあわせてご覧ください。

こんなサインに注意

  • 雨樋から草が生えている(土が溜まっている証拠です)
  • 雨樋がたわんでいる、傾いている
  • 雨の日、雨樋の途中から水がオーバーフローしている
  • 雨樋の継ぎ目から水が漏れている

ちなみに、地面から脚立で届く範囲の雨樋掃除はご自身でもできますが、2階の屋根に取り付けられた雨樋は無理をなさらないでください。落下事故の典型的なパターンです。

チェック2: 外壁の「雨だれの跡」と「シミ」

次は、外壁を端から端まで見渡してみてください。特に注目していただきたいのは、窓のサッシ下、配管が壁を貫通している部分、外壁の継ぎ目(コーキング部分)です。
外壁に黒い筋のような「雨だれの跡」がついていたら、それはその上のどこかから雨水が流れ出ている証拠です。本来、屋根と雨樋が正しく機能していれば、外壁にそうした跡は残りません。
また、コーキング(目地のゴムのような部分)がひび割れていたり、痩せて隙間ができていたりするのも要注意です。コーキングは外壁材そのものより寿命が短く、ここから雨水が侵入するケースがよくあります。

チェック3: 軒天(のきてん)のシミ・剥がれ・変色

「軒天(のきてん)」というのは、屋根が外壁から張り出している部分の「裏側(下から見上げたときの天井部分)」のことです。家の周りを歩きながら上を見上げると、必ず目に入る場所です。
ここに茶色いシミ、塗装の剥がれ、ふくらみ、穴などが出ていたら、屋根の内部に雨水が侵入している可能性が高いサインです。
軒天は、屋根の異変が外側に現れる「健康診断の窓口」のような場所です。屋根材そのものは地上から見にくくても、軒天の状態は誰でも目視で確認できます。特に、北側の軒天や、日陰になりがちな部分は、湿気でカビが発生したり、塗膜が浮いてきたりしやすいので、念入りに見てあげてください。

チェック4: 屋根材の「ズレ」「浮き」「色ムラ」

屋根そのものは登らずに見るのが難しいのですが、少し離れた場所から、できれば双眼鏡やスマホのズーム機能を使って遠目に観察すると、意外と多くのことが分かります。
道路の反対側、向かいのお宅の前(失礼にならない範囲で)、自宅の2階の窓から隣の屋根越しに——など、「斜め下から見上げる」のではなく「斜め上から見下ろす」角度で見ると、屋根面の異変が一気に分かりやすくなります。

遠目で確認できる異変のサイン

  • 屋根の一部だけ色が変わっている、黒ずんでいる
  • 瓦やスレートが一枚だけズレている、浮いている
  • 棟(むね・屋根のてっぺんのライン)が波打っている、歪んで見える
  • 金属屋根の場合、サビの色(赤茶色)が広がっている
  • 苔(コケ)が広範囲に生えている

特に、「一部分だけ色が違う」のは要注意のサインです。前回の台風や強風で何かが起きた可能性があります。なお、棟のラインの異変については棟板金(むねばんきん)とは何かで詳しく解説しています。

チェック5: 屋根と外壁の「取り合い」部分の異変

最後は、少し専門的な場所ですが、屋根と外壁が交わる部分(=「取り合い」)を見てみてください。
たとえば、1階の屋根(下屋・げや)と2階の外壁が合わさる部分。ここには「雨押え(あまおさえ)」と呼ばれる金属の板金が必ず入っており、その板金と外壁の取り合いには、シーリングや水切り金物が施されています。「取り合い」の雨仕舞いについては、雨仕舞いとは何かもあわせてご覧ください。
この部分は、構造上どうしても雨水が集まりやすい場所であり、施工の良し悪しが最も出やすい場所でもあります。
地上から見上げて、「金属の板金部分にサビが浮いていないか」「外壁との隙間が広がっていないか」「シーリングが切れていないか」を確認してください。ここに異変があると、梅雨の長雨で雨漏りが一気に進行する可能性があります。

気になる箇所が見つかったら、まず「写真」を撮ってください

もし上記のチェックで気になる箇所が見つかったら、すぐにスマホで写真を撮っておいてください。日付が記録される設定で、できれば複数枚、引き(全体)とアップ(部分)の両方で撮影しておくのがポイントです。
なぜなら、もし今後の台風や強風で被害が拡大した場合、「いつから、どんな状態だったか」が記録されていることが、火災保険申請の重要な根拠になるからです。火災保険の申請については、火災保険申請・調査報告書のポイントもご参照ください。

【四代目から一言】

「ちょっと気になるな」と思ったその瞬間が、家を守る一番のチャンスです。雨漏りも、外壁劣化も、保険申請も——すべては「気づいた時点での記録」から始まります。プロに見てもらうかどうか迷った時は、写真を持ってお気軽にご相談ください。診断だけでも承っております。

よくあるご質問

Q1. 屋根のセルフチェックは、どれくらいの頻度でやればいいですか?

年に2回、「梅雨前」と「台風シーズン後(11月頃)」がおすすめです。さらに、大きな台風や強風があった翌日にも軽く確認していただけると、被害の早期発見につながります。

Q2. 異常がなさそうでも、プロに点検をお願いした方がいいですか?

築10年を過ぎた頃から、5〜10年に一度の点検をおすすめしています。地上からは見えない屋根の上の状態(棟の釘の浮き、谷板金のサビ、ルーフィングの劣化など)は、やはりプロが屋根に上がらないと分かりません。早めに気づけば、修理で済むものが葺き替えになるのを防げます。屋根リフォームの選択肢についてはカバー工法と葺き替えを徹底比較もご覧ください。

Q3. セルフチェックで気になる箇所があったのですが、すぐ修理しないとダメですか?

必ずしもすぐに大規模な修理が必要というわけではありません。まずは現状を正確に把握することが大切です。私たちは、ご相談いただいた段階で「今すぐ直すべきもの」「経過観察でよいもの」「次回のメンテナンスでまとめて対応すべきもの」を正直にお伝えします。不安をあおって不要な工事を提案することはいたしません。

Q4. 点検だけでもお願いできますか?

点検のご依頼も承っております。費用や対応エリアなど、詳細はお気軽にお問い合わせください。お電話・お問い合わせフォーム・LINEから、ご都合の良い方法でご連絡いただけます。

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まとめ:「気づいた時点での記録」が、家を守る

梅雨前のこの時期に、屋根に登らず地面に立ったままできるセルフチェック5項目――雨樋の詰まり、外壁の雨だれの跡、軒天のシミ、屋根材のズレや色ムラ、屋根と外壁の取り合い――を習慣にしておくと、雨漏りや外壁劣化の兆候を早めに見つけられます。気になる箇所があったら、まずスマホで写真を撮っておくこと。日付が記録されていれば、もし台風で被害が拡大した場合の火災保険申請の根拠にもなります。「ちょっと気になるな」と思ったその瞬間が、家を守る一番のチャンスです。プロに見てもらうか迷ったら、写真を持ってお気軽にご相談ください。診断だけでも承っております。

株式会社 永盛板金
四代目候補 永盛 睦宜

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